尾張造...?
尾張地方と言えば、味の濃い飯や蓄財好きだったり派手好みだったり、案外特色のある土地柄なんですが、そんな尾張地方には独特の神社の「造り」があるそうです。
それが尾張造。稲沢の国府宮、一宮の真清田さん、名古屋の氷上姉子神社などが有名ですが津島神社も尾張造の好例で知られます。
左右対称の建築様式、本殿祭文殿拝殿が回廊でつながっている…などの特徴が言われるそうなのですが、津島神社には実はもう一つ特徴があります。
それがこの「蕃塀」。
津島神社は楼門が有名なのでそちらが正門だと思ってる人も多いのですが、神社としての正門は南側だとか。
その正門から拝殿・本殿を遮るように鮮やかな塀が置かれています。
邪なものが本殿に入らないようにする魔除けの意味があるとか諸説あるのですが、確かに蕃塀は他の地方ではなかなか見られません。
沖縄の石敢當や中国の建築にも通じるこの独特の建築には謎がいっぱいです。
明治以前津島神社は神仏習合の天王社であり、天王社に祀られる牛頭天王は外国からやって来た神としても知られます。
この蕃塀にもそうした歴史の謎・ロマンがあるのかも…?
かつて湊町だった津島。案外世界との繋がりがあったのかも知れませんね。
撮影日:2016年09月23日